スーパーやデパート、オフィスなど大規模な施設では、快適な室内を維持するためにも高出力で広範囲の部屋を一気に冷房・暖房できる業務用エアコンは欠かせない設備です。しかし毎日高出力で送風を行っているからこそ、使い方や設置する環境によっては、故障など機械のトラブルも起こる可能性が高くこまめにエアコンの状態をチェックして、交換する必要があるか判断する必要があります。一般的に業務用エアコンの交換目安は10～15年とされ、使用頻度の高い場所に設置する場合は、10年を目処に買い替えを行うことが重要です。ただ目安が10年といっても業務用エアコンの交換はある程度の予算が必要となるため、まだまだ機器が使える状態であった場合買い替えを躊躇してしまう方は少なくありません。

そこで目安の時期を過ぎても使い続けていいのか判断するためにも、チェックすべきポイントを押さえておきましょう。まず空調機能が正しく行えているかを最初にチェックするため、休日など人がいないタイミングで、エアコンの起動した後の数分後に設定した温度と湿度になっているかを確認してみます。この時温度計・湿度計を持ち運び、室内が設定した温度や湿度の数値に近い状態になっていれば正常に機能していると判断できます。他にも機器から異臭や異音がないかもチェックし、起動時にカビ臭いと感じるならフィルターとその奥にカビが発生しているサインですし、異音があるなら内部の部品の劣化や、電気設備の故障が考えられるので、これらの問題がなければ使用継続することができます。